ななみ日記

学生ボランティア2017/10/26

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病院実習で初めてALSの方にお会いした時、ALSという病気やコミュニケーション手段について興味を持ちました。そして今回、ななみの家の皆様のご協力を得て、卒業論文作成の機会を頂きました。
病気が進行しても眼球運動が保持される傾向にあるALSの方にとっては透明文字盤が有効的で意思伝達には欠かせない手段であることが分かりました。文字盤に慣れていない私にとっては、文字盤を通してでしか会話できない分、表情に注目し、何を思っているのか、何を考えているのかなど、より利用者様のことを考えるように努めました。言語だけの情報だけでなく、非言語から伝わることもたくさんあるんだと気付くことができました。

意思疎通が困難になっていき、閉じ込め症候群になる可能性が高いALSの方にとって外界との繋がりは不可欠です。そのため、どのようなコミュニケーション手段を使用していても、自ら積極的にコミュニケーションをとって関わっていく必要があると感じました。
今回、利用者様やスタッフの皆様から直接、文字盤を使う上での意見を伺うことができたのは大変貴重でしたし、卒業論文作成以外にも様々なことを教えて頂き、有意義な時間を過ごさせていただきました。また、利用者様の意思を一番に尊重した在宅ケアを学ぶことができたのもとても良い経験でした。
今回学んだこと、得たことを今後の勉強にも生かしていきたいと思います。 冨士様をはじめ、快く引き受けて下さった、ななみの家の皆様、本当にありがとうございました。

 

愛知淑徳大学言語聴覚学専攻
野村恵里

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